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フランスとヨーロッパの最新情報を備えるメディアテークは、どなたでもご利用になれます。さまざまな資料が豊富に揃っていますので、フランス語を知らない方やフランス語を始めたばかりの方もご覧いただけます。文学、歴史、社会問題、観光、生活美学、アート、文化、音楽CDなど:約5000点の資料の閲覧・貸し出しが可能です。また、館内ではフランス語衛星放送TV5の視聴やインターネット利用ができます。
今月のおすすめ!
毎月、学館生や講師にお気に入りの本やCDを紹介してもらいます。みんなで情報交換をして楽しみを広げましょう。次は、あなたのお気に入りを教えてください。
今月のおすすめ:
9月に福岡でコンサートを開催するピアニスト、ヤロン・ヘルマンの紹介です。
A Time For Everything (2007) / Yaron Herman
パリを中心に、いま世界で活躍中のジャズ・ピアニスト、ヤロン・ヘルマン。このアルバムは、彼の初めてのトリオ作品です。電子音が飛び交うワクワクしたイントロで始まる、ビョークの「Army of Me」。古いレコードから聴こえるスウィングピアノ?と思いきやトリオの音楽がふと前景に現れるオリジナル曲「Stompin」。チェレスタの可憐な音色の向こうで何やら人の声が聞こえ、記憶を辿ってどこかへ連れ出されるような、それはヤロンの故郷に伝わる歌「Layla Layla」。絶妙な「Interlude」に導かれて登場するのは、なんとブリトニーの「Toxic」!・・・と続く一つ一つの曲に高揚感を覚える中、ラストの飾らないソロピアノに心打たれます・・・。ヤロンはこの作品で、2008年Les Victoires du Jazzの最優秀新人部門賞に輝きました。そして特筆すべきは、彼のピアノ歴はこの作品を録音した時点で僅か9年だったこと。(16歳まで、バスケットのナショナルチームにいたそうです。)しかし、このような受賞歴やユニークな経歴よりもっと感動的なのは、彼の生み出す音楽、それ自体と言えるでしょう。
a.s.k / Yaron Herman Double Concert
9月24日(金)20:00
会場:Rooms
今月のメディアテーク
メディアテークで開催される展覧会や今後、充実させていく蔵書の新着案内を紹介します。
ただいま開催中:
フランスの作家ジョルジュ・ベルナノスの生涯をさまざまなテーマでたどるポスター展を開催中。
ジョルジュ・ベルナノス
ジョルジュ・ベルナノス(1888〜1948)は、その才能とアンガージュマンで、文学界だけではなく、社会的にも大きな影響を残しています。彼の取り組んだ思考そしてテーマの奥深さで、ベルナノスは神話的、神秘的な作家となります。熱心なカトリック信者であるベルナノスの小説は、大変内的で、彼を執着させた「悪」、「死」、「信仰」といった形而上学的なテーマを扱っています。
しかしながら、ベルナノスは人間に潜む悪を暴こうとし、感情を共有することで、この悪というものを理解し、その原因を把握しようと試みます。
ベルナノスの最も有名な小説『田舎司祭の日記』は、フランスで権威のある文学賞のひとつアカデミー・フランセーズ賞を受賞しました。第二次世界大戦中は、リオ・デ・ジャネイロから、ブレナノスは、※ 自由フランスに対して筆をとりました。ジョルジュ・ベルナノスは、レジオン・ドヌール勲章の授与を3度拒否し、ド・ゴール政権への入閣とアカデミー・フランセーズ会員への度重なる誘いを断りました。ベルナノスの謙虚さと実直さが、彼を日和見主義や偽善を嫌悪させることになります。彼は、数々の誘いに対する返事には、ためらわずに辛辣な言葉を使います。「私が、もはや頭で思考することがなくなったら、その時は、アカデミー・フランセーズの椅子に座ることにしましょう。」
※ 自由フランス:第二次世界大戦中にナチス政権下のドイツによるフランス占領に反対して戦った抵抗運動(レジスタンス)。
2010年08月


092-712-0904
