西洋中世史研究50年。仏語論文集刊行に際して
森本芳樹による講演会&カクテルパーティー
Etudes sur l’économie rurale du haut Moyen Age : historiographie, régime domanial, polyptyques carolingiens
九州日仏学館創立以来、その運営に熱心に協力してきた森本芳樹氏。西洋中世史の権威として知られる一方、日仏語による定期的な談話会を主催するなど、日本とヨーロッパでの学界活動への協力を行う森本氏が、このたびフランス語での論文集をヨーロッパの権威ある叢書に刊行されました。これを記念して講演会を開きますので、皆様ぜひご参加下さい。
- 日時:5月9日(金)19時
- 会場:九州日仏学館5F多目的ホール
- 日本語とフランス語による講演会
- 入場無料(要予約)
- お問い合わせ・ご予約:092-712-0904
森本氏による新著Etudes sur l’économie rurale du haut Moyen Age : Historiographie, Régime domanial, Polyptyques carolingiens, (Biblothèque du Moyen Age, 25), Bruxelles 2008. (『中世初期農村経済研究。研究史、荘園制、カロリング期所領明細帳』)は、最近30年ほどで一新された中世初期(5-10世紀)農村史について論文15篇を集めています。
このテーマはヨーロッパ世界形成期に人口の90パーセント以上を占めていた農村住民が、いったいどのような生活を送っていたのかをめぐる伝統的に重要な問題で、19世紀以来諸国を通じて多くの論争が行われてきました。森本氏も1980年代の初めからヨーロッパ学界での研究に参加してきましたが、所領明細帳という史料の読解に力を発揮するとともに、日本人であることの利点を生かして不足がちなヨーロッパ諸国間での対話を提唱し、その仲立ちに努めてきました。
講演会では前半で上記の書物の内容をなるたけ平易に解説して、ヨーロッパ学界で森本氏がどのように研究を進め、何を主張してきたかを話して頂きます。後半は50年にわたる研究経歴とその間の問題関心の推移について回顧し、日本でも多くの研究者が携わっている西洋中世史研究の意味を問う、という内容になります。
森本 芳樹 略歴:
1934年生まれ。東京で大学院まで終えベルギーに留学した後、1968年から九州大学経済学部勤務、1997年から久留米大学比較文化研究所に移り、2004年から同大学大学院非常勤講師。この間ベルギー・フランス・ドイツ・イギリスなどに滞在。上記の他、『西洋中世農民の世界。甦るプリュム修道院所領明細帳』(岩波書店、2003年)など、著作多数。


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