フランス・ビデオアートの先駆者 ロベール・カエン展
ビデオ・インスタレーション
Robert Cahen s’installe au Musée des Beaux-Arts de Fukuoka

ビデオを用いた創造の分野において最も重要な人物の一人とされる、ロベール・カエンのビデオ・アート展。風変わりな詩的世界を築くために様々な手法を用いる彼の作品は、全世界で評価されています。今回の展覧会にあたり、福岡に1ヶ月間滞在します。
- 会期:6月14日(木)~7月16日(祝)
- 会場:福岡市美術館 企画展示室・小作品室
福岡市中央区大濠公園1-6 - オープニング:6月13日(水)16時
- 観覧料金:一般 200円/高・大生 150円/小・中生無料
1970年代のロベール・カエンの作品は、「通過」というキーワードでまとめることができます。静止画像から動画への、もしくはある場所や時間からの「通過」。それはまた映像に収められた現実とそれを見つめるまなざしの変化でもあり、映像から音、音から映像といった変化とも言えます。こうしたロベール・カエンの作品は、見えるものと見えないもの、情景描写とポエジー、他者の世界に直面する自己の存在と距離、時間のメタモルフォーゼによって美しいが、同時に見るものを困惑させるような世界と空間、などの間で絶えず続けられる「対話」の中で生まれます。
福岡市美術館に行われる展覧会では、主要8作品のインスタレーションにより見る者を詩的な想像の世界へといざないます。
当展覧会開催に際し、6月13日(水)16時よりビデオ・アートおよびデジタル・アートの専門家であるサンドラ・リシーによりギャラリー・ツアーを行います。また6月14日(木)19時からは九州日仏学館にて講演会『ロベール・カエン、時の息吹』(フランス語による講演、日本語の通訳付き)
ロベール・カエン 作品詳細(PDF 132KB)
福岡市美術館 http://www.fukuoka-art-museum.jp/jc/html/jc03/fs_jc03.html
ロベール・カエン略歴:ビデオ・アーティスト、映画監督、音楽家、ミュージック・コンクレート※の作曲家というさまざまな顔を持つ。パリ国立高等音楽学校出身のカエンは、ビデオ・アートの分野においてミュージック・コンクレートの手法で技術的・言語的な実験を試みている。その一例として、フランス国立放送局(ORTF、1974年12月に閉鎖)音楽研究チームの研究者でもあったカエンは、当時としては画期的だった電子楽器などを使用。1983年には『Juste le temps』(ビデオ・フィクション、13分)を創作、80年代のビデオ・アートの新しい1ページを開く作品となった。1992年にはヴィラ・メディシス・オール・レ・ミュールの奨学生として来日、3年後の1995年にはフランス・リールの巨大商業施設Euralilleにてビデオ・インスタレーションの常設展覧会を行う。1997年以降は、スイス、イタリア、ドイツ、カナダ、ペルー、アメリカ、フランス、中国、ベトナムなど各国で行われている国際アート展に参加。
※録音技術を使った電子音楽の一種。「具体音楽」とも訳される。楽音ではない、人の声、動物の鳴き声、自然界の音、都市の騒音などを電気的・機械的に変質させ、組み合わせて作る音楽を指す。
www.exquise.org
主催:九州日仏学館 / 福岡市美術館
協力:東京日仏学院 / FRAC Alsace / アール工芸 / 帝人ファイバー株式会社 / 三菱電機株式会社


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